太陽光発電事業者の徒然草

太陽光発電事業者の喜怒哀楽を呟くように語ります。

賃貸の太陽光発電で賃料の値上げ要求をされたらどうすればいいのか?

他者のブログでこんな問題があったので


一応長年法務をやってきた人間としてコメントしようと思ったのです
こちらで取り上げることにしました。


当然店子(かなり古い言葉ですね)として大家さんと揉めたくないです。
お中元とお歳暮はいつも持参しております。大家さんの農家夫婦で凄く良くして頂いてます。


が、しかし賃料値上げ要求された場合、どうするか考えると


対策として
 大家さんも決して利益目的で地代を上げたいと思っていないはずなので、値上げの理由を良く聞き、根気よく交渉すべきですが、交渉中も賃料が発生するので、交渉期間中は、従来の賃料を提供し続ける。大家さんが値上げ額でないと受け取らないと言えば、「わかりました」といって「交渉を続けたいので供託する」ことを告げて供託する。供託金を賃料の一部として受け取ってもそれで賃上要求を否定することにならないことを説明する。一番怖いのは交渉期間中の延滞(債務不履行)ですが、供託することでこのリスクを回避できる。


最終的には
①要求をのむあるいは折り合い点を見つける。
②値上げの理由の相当性を聞く。個人的理由の場合は数年分先払い等に応じたり協議して実質的には値上げに応じない。相場的な場合は、本来値上げに応じなければならないが、こちらも事業ですので赤字にはできないので契約を解除してもらって買取請求してもらう。実際問題、農地から太陽光発電所用地に変わった場合、固定資産税は相当値あがりする場合があるので、厳しい結果になるかもです。
③買取請求は賃借人の正当な主張であるので、大家さんに対して伝家の宝刀です。
  これを行使したらやめる覚悟か買い取られる覚悟が必要です。大家さんも相当困るはずなので。。


一方的に断るのは、大家さんは重大なステークホルダーであるのでやはり人間関係なので、譲れるところまで譲った方がいいと個人的には思います。トラブルにならないよう再策を練っておくべきで、現地には最低年2回以上行って、近隣の人たちに挨拶する。大家さんにとのコミュニケーションを取っておくことが大切ですよね。この部分をメンテ会社に任せることもできます。メンテ業者が簡単な手土産を持って「店子の●●さんから必ず挨拶するようにと言われてますので」と大家さんに言うだけでも、大家さんは不機嫌にはなりません。一方知らない人が敷地内に入り作業しているのを目にすると大家さんのうち何となく気分が悪くする人もいるでしょう。


 ただ私は相当安く借りているので、お中元とお歳暮も地代の一部と考えており、これを減らして家賃に乗せることは簡単ですがね。ときどき玄米30キロもらったりしてますが。。

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